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Vietnamish vs Janglish

2010年7月16日

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‘フランス植民地時代の面影を多く残すベトナムの街中。しかしフランス語は僅かしか残っていない’

「Singlish(シングリッシュ)」とは?

昭和化成工業株式会社のベトナム現地法人VINA Showa Co.LTDの「K」です。今回も私の経験したベトナム初心者のための話です。まず、有名な「Singlish(シングリッシュ)」という英単語はご存じでしょうか。これは私の持つ辞書にはありません。英語を母国語とするシンガポール、しかし華僑、元は中国人の国であることから、ネイティブ達が聞けば、かなり特徴がある英語で「シンガポール人の英語」という意味で、こう呼ばれています。

これは英語?ベトナム語?

日本のすばらしい英語教育の申し子である私。英語の読み書きは一応出来るが、聞き取りと会話が苦手な私は、ベトナム赴任した当初、かなりの衝撃を受けました。「彼らの英語、全く何言っているのかわからない!ベトナム語にしか聞こえない!」。
某英会話学校の、ネイティブのテープを繰り返し聞き、少しは聞き取れるように一応訓練したのですが、「Pardon? Sorry??? Please write down…(え?失礼、何と?書いて下さい!)」を繰り返し、ようやく分る始末。当然、私の発音も、なかなか理解してもらえません。

ベトナムの皆さん、口だけ動かすだけで良く聞き取れますね・・・

ベトナム語の特徴は、子音だけの場合は口を動かすだけで、ほとんど発音しない。
特に末尾では全く聞こえない!これは、タイ語、マレーシア語(インドネシア)等も同じ。
逆に日本語は子音だけの発音は’n’以外存在しない為、余計な母音をつい足して、力強く発音してしまいます。K=ク、S=ス、T=トとか。
例えばRestaurant→ベトナム人は(酷い人は)「レッタゥランRETAURAN」、日本人は「レストラントRESUTORANTO」
ベトナム英語と日本英語は、特に正反対にある発音のため、お互い分らないのも、無理はありません。これを、Vietnamishとか、Janglishと、欧米の外人さん達は呼ぶようですね(そういえば私も外人か、、、)。しかも、ネイティブには、一応母国語であるSinglishよりも、第二外国語のこれらは当然わかりにくいとか。

Vietnamish vs Janglish!

といいながら、私の感覚では、Vietnamishの方が、大分近いと感じます。別の例えでは、ベトナム語での「Tr」は「チャ」、日本語はつい「トリ」と言いますが、木Treeの発音を、V「チュイー」vs J「ツリー」、3倍Triple をV「チュィプル」vs J「トリプル」で、どちらが正しいのかと日越もめている場面を目撃しましたが、ベトナムの方が明らかに近く。特に南部ではアメリカとしばらく共存したり、耳で覚える教育や、またアルファベットを長年使っていたでしょう。それからは、彼らに習うところは、多くあります。

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‘英語の普及率は意外にも高く、露店のおっちゃん達でもペラペラなことも(しかしVietnamish)’

やっぱり外国語会話は度胸!

その様な生活を続け、Vietnamishは、かなり聞き取れるようにはなりましたが、その代わり、まれに会う欧米人には「Sorry?↑」が増えた気がします。ただし、この様な場面でも、以前、日本で外人に話しかけられた時のような「心拍数が倍になり、イヤ~な脂汗」はもう出ません。ベトナム人の度胸も備え、身も心も、「Vietpanese」になっていると感じます。