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香港の涼茶~香港のお茶について

2021年3月1日

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香港の涼茶

香港の街を散策すると、ROLEXや両替所の次に多く見かけるのが「涼茶」という店です。
亜熱帯気候の中国華南地区や香港、台湾が発祥地だそうです。
暑さと湿度の高い環境から体を守るために、漢方薬を煎じて飲んだそうですが、体内の湿気と熱を取り除く意味から涼茶(別称「苦茶」)と名付けたようです。
涼茶と呼んでも、薬草によっては温めて飲む方が効果があるので、決してすべてが冷たい飲みものであることはないです。

苦茶

どのお店にも「感冒茶(風邪茶)」は必ずおいてあります。
風邪の初期段階であれば、効果が抜群です。
立ち飲みの場合、お茶碗で出されるのでそれを一気飲みすることになりますが、お持ち帰りはペットボトル(500ml)に入れてもらえます。
ちょうどいい暑さなので、それを一気飲みすることで体の中がホカホカしてきます。
解熱やせき止めなどにも効きますので、ぜひ試してみてください。

基本漢字で書かれてありますので、どのような効果があるかもわかりやすく、指さしで注文可能です。(笑)
清熱袪湿:夏場によく飲まれますが、体内の熱と湿気を取り除く効果があります。
排毒通便:文字通り、体内の毒素排出と便秘解消に効果があります。
その他、内臓に効果のあるもの、血圧を下げるもの、自律神経を調整するもの等があります。

HKD35 (約500円)

甘茶

今までは苦みのある本格的な漢方茶を紹介しましたが、一方飲みやすいものもあります。
いわゆる健康ドリンクですが、自然な漢方食材で調和した甘味のあるものです。
中身が見えるので私が知っている範囲内の食材を紹介しますと、クコの実、竜眼、ナツメ、ゴマ、黒糖等が入っておりました。
どちらもフルーツ系漢方食材なので、程よい甘さがあるので一般飲料水として飲むことができます。

HKD25(約350円))

香港ならではの生活知恵だと思うので、観光に来られたら庶民の文化も味わってみましょう!

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