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中国・大連市の交通事情

2015年2月19日

車優先の交通事情

まず始めに驚いたのは、自動車優先の社会で歩行者優先ではないことです。
これは横断歩道上を青信号で渡っていても同じで、車が来たら歩行者が待たなくてはなりません。
自動車はウインカーを出さずに曲がって来ることが殆どで、どこから車が来るのか判らないので周囲への注意が必要です。

歩道と思われるスペースでも自動車が入れるところであれば普通に走っています。
急に後ろからクラクションが鳴り驚くこともよくあります。とにかく歩行者としては常に自動車、バイクには気を配っている必要があります。

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歩行者の事情

では歩行者はどうでしょうか?
片側三車線の大通りでも歩行者専用の陸橋等はありません。地下に作られた横断用の地下道はまれにありますが基本は何もないところを自動車、バイクをすり抜けて横断しています。
この場合も自動車が優先ですので横断途中でも歩行者は道路の真ん中で立ち止まりスレスレに走る自動車が過ぎるのを待ってから急いで渡る必要があります。これは大人も小さい子供も同じです。
この光景は悪天候下の悪路(積雪や凍結の路面状況)でも変わらないのには驚きました。
歩行者用の信号は余り役目を果たしていないように思えました。実際、歩行者も信号を守っている人は少ないようです。

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交通渋滞について

自家用車の増加に伴い、時間帯によっては交通渋滞が発生してきています。通勤の時間帯は特にバスの往来も多く、混雑します。ちなみに大連市の人口は611万人で自動車の保有台数は100万台となっており一世帯平均3人として、2世帯に1台の計算になります。数年前のデーターなので現在はこれ以上になっています。

目的を最優先に考えた交通事情

自家用車においても運転はプロドライバー並みに皆さん上手?で狭い隙間をすり抜けて走っています。車線変更もウインカーを出さずに入り込んで来ますが誰も気にはしていない様子です。これも流れに乗って走る為に出来たルールであり、逆にノロノロと流れを乱して走っている車は見かけません。
目的を最優先に考えた結果このような交通事情になったのではないかと感じました。
巨大人口、中国の力強さに驚きの日々です。